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Ω コンステレーションとは Constellation
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時計師シャルル・ペルゴーが開発した4分の3回転ローターを搭載するオメガ初の自動巻きムーブメント「Cal.330」と「Cal.340」。このふたつの新型ムーブメントは、1943年7月と9月に発表された。
オメガの自動巻きは完成度が高く、1955年に全回転の「Cal.470」が登場するまで、実に12年間も4分の3回転が主流となった。この高い完成度を誇る「Cal.330」と「Cal.340」をクロノメータ化したのが、1947年に登場した「Cal.331」と「Cal.341」である。これらのムーブメントは1948年に発表されたオメガ創業100周年記念の「センテナリー」(100年祭という意味)に搭載。
この、「センテナリー」の登場以後、オメガの腕時計クロノメーターは手巻きから自動巻きへ進化する。1944年に「Cal.340」をセンターセコンド化した「Cal.350」が誕生。1950年には「B.O.=スイスクロノメーター歩度公認検定局」の検定のパスした「Cal.352」搭載の「オートマチック・クロノメーター」が登場する。
1952年、それまで「オートマチック・クロノメーター」と呼ばれていたシリーズに、新たな名称が与えられた。それがオメガの精度とエレガンスのシンボル「コンステレーション」である。
その意味は”星座”。それは性殿の象徴である天文台からの連想であった。それを示すのがコンステレーションの裏蓋あるジュネーブ天文台の観測ドームとそれを取り囲む8つの星のレリーフ。これをゲオルグ・ウィッキーがデザインしたものである。
コンステレーションは数々の驚異的な記録を残している。例えば1960年、上記のB.O.検定の合格個数はスイス全体で10万7541個であったが、そのなかでオメガの合格数は5万2998個で、実に49%を占めた。しかも1963年には、なんと61%がオメガだった。さらに1965年には、10万個のコンステレーションが”通し番号で”B.O.検定に合格した。これは、オメガの総合技術力が極めて高いレベルにあったことを意味している。
だが、1966年、ニューシャテル天文台コンクールでエボーシュ社の音叉式腕時計が高得点を記録。翌年にはC.E.Hのクオーツが腕時計クロノメーター部門で常識破りの高得点を獲得。時代は確実に電子解けに移行しつつあった。オメガも1969年からニューシャテル天文台コンクール懐中時計部門に音叉式時計を出品1970年にはC.E.Hのクォーツ・ムーブメント「ベータ21」をベースとするオメガ初の市販クォーツ腕時計をバーゼル・フェアで発表した。このときオメガはジュネーブのバトル・インスティテュートと共同開発した超高振動の「メガクォーツ2.4Mhz(Cal.1500)」(試作品)も出品している。
やがて、オメガはクォーツを主軸とし、1974年には腕時計のマリンクロノメーター認定を受けた「コンステレーションメガクォーツf2.4Mhz(Cal.1511)」が登場する。その精度は日差±0.0020秒以内であった。また、オメガの高精度ぶりを伝える逸話に、1976年6月29日にB.O.検定にパスした1個のクォーツ・クロノメーターの検定結果がある。このムーブメントは検定項目の全てが誤差0.0という驚くべき成績をマーク。しかも、市販されたというから、さらに驚きである。
やがて、クォーツ技術が熟成し、クロノメータ級の高精度が当然となると、コンステレーションの文字盤から「クロノメーター」の表記は消えていく。しかし、コンステレーションは健在だ。1982年、ベゼルとサファイアガラスを強固に固定する”4つのの爪”をシンボルとして紳士用から女性用まで幅広いラインナップを展開。2003年には”4つのの爪”を力強いデザインに発展させた「コンステレーションダブルイーグル」が登場し、オメガの新しいエレガンスの世界を展開している。
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